アドバイス

【前半】タロット占いの”リーディング”をシーン別に練習しよう！

はじめに

タロットリーディングのスキルを向上させるためには、定期的な練習が欠かせません。

本記事では、タロットカードの読み方を練習するための問題を出題し、それに対する解説を提供します。

初級者から上級者まで、さまざまなレベルに対応した問題を用意していますので、自分のペースで取り組んでみてください。

練習問題の構成

各練習問題は以下のような構成になっています。

  1. シナリオの紹介: 問題の背景となるシナリオを簡単に説明。
  2. 引いたカード: シナリオに基づいて引いたカードを提示。
  3. 解釈の練習: カードの意味を解釈し、シナリオにどう関連するかを考える。
  4. 解説: 提示された解釈例と、カードの象徴や意味についての詳細な解説を提供。
  5. 実際の相談者とのやりとり: 解釈の練習と解説で学んだことを実際の相談者とのやりとりの例として記載。

スプレッド（展開法）はわかりやすい「3カード」にしています。
スプレッドが変わることによってカードの解釈や伝え方に大きな差はありません。
ここで練習した解釈、解説、やりとりをご自身のスプレッドにうまく応用してみましょう。

練習問題1: キャリアの選択

仕事の将来について悩んでいる

あなたの相談者は、新しいキャリアパスを選ぶべきか、それとも現在の仕事に留まるべきか悩んでいます。将来の方向性を決めるためにタロットリーディングを依頼してきました。

引いたカード

  • 過去：カップのエース (正位置)
  • 現在：ソードのクイーン (逆位置)
  • 未来：ペンタクルのナイト (正位置)

解釈の練習

  • 過去：カップのエース（正位置）
    新しい感情や関係の始まり、創造的なエネルギーを表しています。過去にあなたが感じた愛情や情熱、新しいことに挑戦する気持ちなどが、現在のあなたに影響を与えているかもしれません。

  • 現在：ソードのクイーン（逆位置）
    知性や独立心を表すクイーンが逆さまになっているため、混乱や不安定さを意味します。あなたは今、悩みや迷いを感じていたり、感情のコントロールが難しいと感じているかもしれません。しかし、この状況は、あなたの内面を見つめ直し、成長するチャンスでもあります。

  • 未来：ペンタクルのナイト（正位置）
    安定性や着実な努力、誠実さを表しています。未来において、あなたは現実的な視点で物事を判断し、着実に目標に向かって進むことができるでしょう。過去の経験や現在の状況を踏まえ、堅実な選択をすることが大切です。

解説

  • 過去：カップのエース (正位置)
    過去において、相談者は仕事において新しい挑戦やプロジェクトに携わりやりがいや達成感を感じていた可能性があります。この経験は、相談者に仕事に対する情熱や意欲を与え、新たなキャリアパスへの興味や関心を抱かせるきっかけとなったかもしれません。

  • 現在：ソードのクイーン (逆位置)
    現在の相談者は、仕事に関する悩みや葛藤を抱えているようです。自分のキャリアパスに対して迷いや不安を感じていたり、職場での人間関係や仕事の進め方に不満を抱えていたりする可能性があります。過去のポジティブな経験とは裏腹に、現在の状況は停滞感や閉塞感を生み出し相談者を不安定な状態にしていると考えられます。

  • 未来：ペンタクルのナイト (正位置)
    未来において、相談者は新しいキャリアパスを選ぶことで安定した成功を手に入れる可能性があります。ペンタクルのナイトは着実な努力と誠実な姿勢を象徴するカードであり、相談者が自身のスキルや経験を活かし、新たな分野で活躍できることを示唆しています。ただし、この成功は一夜にして得られるものではなく、時間をかけて着実に努力を重ねていく必要があることも示唆しています。

総合的な解釈
相談者は過去に仕事でやりがいを感じていた経験から、新たなキャリアパスへの興味や関心を抱いているものの、現在の状況に不満や不安を感じており、将来の方向性について迷っている状態にあると考えられます。しかし、ペンタクルのナイトは、相談者が新しいキャリアパスに挑戦することで、安定した成功を手に入れることができると示唆しています。相談者には、過去のポジティブな経験を振り返り、現在の状況を客観的に分析するよう促しましょう。そして、新たなキャリアパスに挑戦することへの不安や恐れを乗り越え、自身のスキルや経験を活かせる道を探求していくことを推奨しましょう。

実際の相談者とのやりとり

練習問題2: 恋愛の進展

恋愛の今後について知りたい

相談者は最近新しい恋愛関係を始めました。この関係がどのように進展するかについて知りたいと考えています。

引いたカード

  • 過去: ワンドの2 (逆位置)
  • 現在: 恋人たち (正位置)
  • 未来: カップの10 (正位置)

解釈の練習

  • 過去：ワンドの2（逆位置）
    過去の恋愛において、相談者は決断を先延ばしにしたり自分の気持ちに素直になれなかった経験があるかもしれません。このカードは、過去の恋愛における停滞感や葛藤が、現在の関係にどのような影響を与えているかを考えるヒントになります。例えば、過去の経験から新しい恋愛に踏み出すことに対する不安や恐れを抱いている可能性があります。

  • 現在：恋人たち（正位置）
    現在の恋愛関係において、相談者とパートナーは深く愛し合い、強い絆で結ばれていることを示しています。このカードは、二人の関係が良好であり、互いに深く理解し合えていることを示唆しています。二人の間の愛情や情熱、信頼関係について具体的にどのような形で表れているのか、詳細を深掘りしていきましょう。

  • 未来：カップの10（正位置）
    将来の恋愛関係において、相談者は安定した幸福や深い愛情を手に入れる可能性を示唆しています。このカードは、結婚や家族といったより深い絆で結ばれた関係を築く可能性を示唆しており、相談者が将来、どのような幸せな未来を思い描いているのかを具体的に探る手がかりとなります。

解説

  • 過去：ワンドの2 (逆位置)
    過去において、相談者は恋愛において停滞感や決断の困難を経験した可能性があります。過去の恋愛関係がなかなか進展しなかったり、複数の選択肢の間で迷ったりした経験が現在の恋愛に対する不安や慎重さに繋がっているかもしれません。しかし、この経験は同時に相談者に自身の恋愛観や求めるものを深く見つめ直す機会を与え、現在の恋愛関係をより成熟した視点で見つめることができるようにもなっています。

  • 現在：恋人たち (正位置)
    現在の恋愛関係は、愛と調和に満ち溢れています。相談者とパートナーは互いに深く愛し合い、強い絆で結ばれているようです。二人の間には、信頼、尊敬、情熱といったポジティブな感情が溢れ、互いの存在がかけがえのないものとなっていることを示しています。このカードは、二人の関係が順調に進展しており幸せな時間を共有できていることを表しています。

  • 未来：カップの10 (正位置)
    未来において、相談者の恋愛は、家庭的な幸福感と満足感をもたらすでしょう。恋人たちとの関係がさらに深まり、結婚や同棲などより安定した関係へと発展する可能性を示唆しています。このカードは、二人の関係が長期的な安定と幸福をもたらし、家族や友人からも祝福されるような温かい家庭を築くことができるという希望に満ちています。

総合的な解釈
相談者は過去の恋愛経験から学び、現在の恋愛関係においては、より成熟した態度でパートナーと向き合っているようです。恋人たちとの関係は愛と調和に満ちており、二人の絆は今後さらに深まるでしょう。カップの10は、二人の関係が将来、安定した幸福へと繋がっていく可能性を示唆しており、結婚や家族を持つなど、より深い愛情と絆を築く未来が期待できます。相談者には、過去の経験から得た教訓を活かしながら、現在の恋愛関係を大切にするよう伝えましょう。そして、二人の関係が将来、より大きな幸福へと発展していく可能性を伝え、希望に満ちた未来を信じることができるよう励ましましょう。

実際の相談者とのやりとり

練習問題3: 家庭の問題解決

家族間のトラブルを解消したい

相談者は家族間の問題について悩んでいます。家族関係を改善するためのアドバイスを求めています。

引いたカード

  • 過去: 皇帝 (正位置)
  • 現在: 女教皇 (逆位置)
  • 未来: カップの7 (正位置)

解釈の練習

  • 過去：皇帝（正位置）
    過去の家族関係において、厳格なルールや規律、あるいは特定の家族メンバーによる支配的な状況があった可能性を示唆しています。このカードは、過去の家族の在り方が、現在の家族関係にどのような影響を与えているかを考える手がかりとなります。例えば、過去の厳格なルールや抑圧的な雰囲気が、現在のコミュニケーション不足や感情の抑圧に繋がっている可能性があります。

  • 現在：女教皇（逆位置）
    現在の家族関係において、コミュニケーションが不足していたり、感情的なつながりが希薄になっている可能性を示しています。このカードは、家族間の問題解決に必要な直感や知恵が十分に発揮されていない状況を意味しており、感情的なすれ違いや誤解が生じている可能性を示唆しています。

  • 未来：カップの7（正位置）
    将来の家族関係において、様々な選択肢や可能性があることを示しています。しかし、これらの選択肢は必ずしも現実的ではない場合もあり、慎重な判断と選択が必要となります。このカードは、家族関係を改善するためには理想や願望にとらわれず、現実的な視点で問題解決に取り組む必要があることを示唆しています。

解説

  • 過去：皇帝 (正位置)
    過去において、相談者の家族は、明確なルールや役割分担が存在し、秩序が保たれていた可能性があります。父親や年長者が強い権威を持ち、家族を統率していたのかもしれません。この安定した構造は、家族に安心感や一体感をもたらしていた一方で、個々の感情や意見が抑圧されていた可能性も示唆しています。

  • 現在：女教皇 (逆位置)
    現在、家族間でのコミュニケーションが不足し、互いの気持ちを理解し合うことが難しくなっているようです。感情的なつながりが希薄になり、表面的な会話のみで、本音で話し合えていないのかもしれません。また、問題解決に必要な知恵や直感が働かず、状況を悪化させている可能性も考えられます。

  • 未来：カップの7 (正位置)
    未来において、家族関係を改善するための選択肢は複数存在することを示しています。しかし、これらの選択肢は幻想や願望に基づいたものであり、現実的な解決策を見つけるためには、冷静な判断と慎重な選択が必要です。それぞれの選択肢がもたらす結果をしっかりと見極め、家族にとって最善の道を模索していくことが重要となります。

総合的な解釈
相談者の家族は過去においては安定した秩序の中で生活していましたが、現在はコミュニケーション不足や感情の抑圧により、問題を抱えている状況にあると考えられます。しかし、未来には複数の選択肢が存在し、家族関係を改善する可能性は十分にあります。相談者には過去の家族の在り方を振り返り、現在の問題点と向き合うよう促しましょう。そして、家族間のコミュニケーションを積極的に図り、互いの気持ちを理解し合う努力をすることの重要性を伝えましょう。また、将来の選択肢を慎重に検討し家族全員が納得できる解決策を見つけるために、時間をかけて話し合うことを推奨しましょう。

実際の相談者とのやりとり

練習問題4: 友人関係の改善

友人関係を改善したい

相談者は家族間の問題について悩んでいます。家族関係を改善するためのアドバイスを求めています。

引いたカード

  • 過去:：カップの6 (正位置)
  • 現在：ソードの10 (逆位置)
  • 未来：ペンタクルの4 (正位置)

解釈の練習

  • 過去：カップの6（正位置）
    あなたが過去に経験した楽しい思い出や、長い付き合いの友人関係を象徴しています。これらの思い出や関係は、あなたの心を温かく満たし、現在のあなたを支える力になっています。
  • 現在：ソードの10（逆位置）
    困難な状況や辛い経験を意味します。逆位置の場合、これらの困難は終わりに向かっている、もしくは乗り越えることができると示唆しています。特に友人関係において、誤解や衝突があったかもしれませんが、乗り越えることでより深い絆を築くチャンスとなるでしょう。
  • 未来：ペンタクルの4（正位置）
    慎重さや安定を象徴しています。将来の関係改善において、焦らずじっくりと時間をかけることが大切です。過去の経験を活かしながら、新しい関係を築くための土台をしっかりと固めていきましょう。

解説

  • カップの6 (正位置)
    過去において、相談者と友人は深い絆で結ばれ、数々の楽しい思い出を共有してきたことが伺えます。幼少期の遊び、学生時代の部活動、共通の趣味や旅行など、二人の間には多くの思い出があるでしょう。これらの共有された経験は、二人の関係の基盤となり、現在の困難な状況を乗り越えるための重要な鍵となります。

  • ソードの10 (逆位置)
    現在、相談者と友人の関係は困難な局面を迎えているようです。誤解やコミュニケーション不足、価値観のずれなどが原因で、二人の間に溝ができてしまったのかもしれません。しかし、ソードの10の逆位置は、最悪の状況は脱し、回復の兆しが見え始めていることを示唆しています。小さな歩み寄りや、互いを理解しようとする姿勢が、関係改善のきっかけとなるでしょう。

  • ペンタクルの4 (正位置)
    未来において、相談者と友人の関係は、慎重かつ安定したアプローチによって改善される可能性があります。ペンタクルの4は、物質的な安定や安全を象徴するカードであり、関係修復においても、焦らず時間をかけて信頼関係を再構築していくことの重要性を示しています。過去の楽しかった思い出を振り返り、互いの価値観を尊重しながら、少しずつ心の距離を縮めていくことが大切です。

総合的な解釈
相談者と友人の関係は、過去の素晴らしい思い出によって築かれたものです。しかし、現在はその関係が困難な状況に直面しており、相談者は深い悲しみや喪失感を抱えているかもしれません。しかし、ソードの10の逆位置は、最悪の状況は脱し、回復の兆しが見え始めていることを示唆しています。ペンタクルの4は、関係修復には時間と努力が必要ですが、慎重かつ安定したアプローチによって、再び良好な関係を築くことができると示しています。相談者には、過去の楽しかった思い出を振り返り、友人との関係を大切にしたいという気持ちを再確認するよう促しましょう。そして、焦らず時間をかけて、友人とのコミュニケーションを深め、信頼関係を再構築していくことを推奨しましょう。具体的には、共通の趣味を楽しんだり、昔話に花を咲かせたりすることで、心の距離を縮めることができるかもしれません。

実際の相談者とのやりとり

練習問題5: 自己成長の促進

自己成長をめざしたい

相談者は自己成長や自己啓発に取り組んでいます。どのようにして自己成長を促進できるかを知りたいと考えています。

引いたカード

  • 過去: 隠者 (正位置)
  • 現在: 魔術師 (正位置)
  • 未来: 太陽 (正位置)

解釈の練習

  • 隠者（正位置）
    過去の自己探求と内省の期間を象徴しています。相談者は、自分自身と向き合い、内なる声に耳を傾ける時間を大切にしてきたようです。この経験は、自己理解を深め、価値観や信念を明確にする上で重要な役割を果たしました。具体的にどのような内省や学びがあったのか、相談者に尋ねてみましょう。過去の経験が現在の自己成長にどのように繋がっているのかを深く掘り下げることで、今後の成長へのヒントを見つけることができるかもしれません。

  • 魔術師（正位置）
    現在の自己成長を促進するためのスキルや知識、そして情熱を持っていることを示しています。このカードは、相談者が自分の才能や能力を最大限に活かせる状態にあることを示唆しており、自己成長に必要なリソースや情報も手に入りやすい状況にあると考えられます。相談者が現在どのようなスキルや知識を持っているのか、そして、それらをどのように活用して自己成長を目指しているのかを具体的に確認することで、今後の成長プランを明確にすることができます。

  • 太陽（正位置）
    将来の自己成長が、明るい未来と成功へと繋がっていくことを示しています。このカードは、相談者の努力が報われ、自己成長の目標を達成できる可能性が高いことを示唆しています。自己肯定感が高まり、自信を持って未来に進んでいくことができるでしょう。相談者がどのような未来を思い描いているのか、そして、自己成長を通じてどのような目標を達成したいのかを具体的に聞くことで、より具体的なアドバイスをすることができます。

解説

  • 隠者 (正位置)
    過去において、相談者は自己探求と内省に深く取り組んできたことが伺えます。孤独な時間を過ごし、自分自身と向き合い、内なる声に耳を傾けてきたのでしょう。この経験は、相談者の自己理解を深め、価値観や信念を明確にする上で重要な役割を果たしました。また、過去の経験や知識を振り返り、そこから得た教訓を現在の自己成長に活かそうとする姿勢も示唆しています。

  • 魔術師 (正位置)
    現在、相談者は自己成長を実現するためのスキルや知識、そして情熱を十分に持っています。魔術師は、創造性、才能、そして可能性を象徴するカードであり、相談者が自身の能力を最大限に発揮し、目標達成に向けて積極的に行動できることを示唆しています。自己成長に必要なリソースや情報も手に入りやすく、周囲のサポートも得られるでしょう。

  • 太陽 (正位置)
    未来において、相談者の自己成長は、明るい未来と成功へと繋がっていきます。太陽は、成功、幸福、そして達成を象徴するカードであり、相談者が努力を重ねることで、自己成長の目標を達成し、充実した人生を送れることを示唆しています。自己肯定感が高まり、自信を持って未来に進んでいくことができるでしょう。

総合的な解釈
相談者は、過去の自己探求と内省を通じて、自己理解を深め、自己成長への強い意欲を抱いています。現在、その意欲を具体的な行動に移すための準備が整っており、自身の能力を最大限に活かして目標達成に向けて努力することができます。そして、その努力は必ずや実を結び、明るい未来と成功へと繋がっていくでしょう。相談者には、過去の自己探求の成果を認め、現在の能力を信じるよう伝えましょう。そして、積極的に行動し、自己成長の目標に向かって努力し続けることの重要性を強調しましょう。

実際の相談者とのやりとり

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